理事長所信

2020年度 公益社団法人浦安青年会議所

第41代理事長 高梨 義成

【スローガン】

至誠通天

~次代の開拓者となり飽くなき挑戦を~

【はじめに】
1981年4月に浦安町から浦安市へと生まれ変わり、その年の8月2日に志を同じくする青年有志が立ち上がり全国で690番目の青年会議所として浦安青年会議所が誕生いたしました。
修練・奉仕・友情のJC三信条を行動綱領として先輩諸兄姉が繋いできた活動も40周年を迎えようとしております。
平成の時代にはバブルの絶頂から崩壊、経済再生にもがき苦しみ、東日本大震災などの天災に見舞われましたが、常に浦安青年会議所は地域ボランティアの先頭にたち、迫りくる課題に一つ一つ誠実に取り組み、力を合わせて明るい豊かな社会の実現の為に運動してきました。
浦安市は青年会議所創立時には人口約7万人でしたが、順調に人口増加し、震災後に減少したものの見事に回復し、ついに2019年3月には17万人を超えました。しかし、既に開発の終焉を迎え、浦安市は成長期から成熟期へ入ったといえます。新町地区と呼ばれるエリアで産まれた子どもたちも独立して浦安を離れていっていることもあり、高齢化が進んでいるのが現状です。急速に発展してきた浦安だからこそ、課題点・問題点も目まぐるしく変化しており、日々生活しているだけでは気が付かないことも多くあります。このような時代であるからこそ、次代を見据えたまちづくりを展開していくことが、青年会議所でも求められています。
私は偶然にも、市制施行され浦安市が誕生した年と同じ、1981年3月に生まれたため、浦安市の発展や人口増加を常に肌で感じて育ってきました。漁業権を放棄した家系で生まれ育ち、小学生の頃は毎日近所の旧江戸川でハゼやセイゴを釣っていました。将来の夢は釣り師と書いていた程、魚釣りに魅力を感じており、自然のなかで育ってきたといえます。しかし現在、この三方を海と川に囲まれたまちにも関わらず、釣りをしている人もほとんど見かけなくなりました。テーマパーク・ホテル・大型商業施設などに注目を浴びている浦安ですが、多くの移住者によりベッドタウンとなってきたなかで、田畑や森や山も当然無く、気軽に市民が自然に触れあえる場所こそ海や川であり、守っていかなければならない浦安の財産ではないでしょうか。
現状に満足することなく、20年後、30年後の未来へ繋いでいくためには、至誠通天の心を持って、次代の開拓者であると強く意識し、飽くなき挑戦をしていかなければなりません。

【次代を見据えた挑戦を】
800有余年の歴史を有する浦安は漁村としての名残を残しつつ、埋立てや交通網の発展により多くの移住者によりベッドタウンとして目覚ましい発展をしてまいりました。歴史の継承や文化の保存にも力を入れており、青年会議所でも様々なアイディアを出し、歴史継承のまちづくり事業や青少年育成事業を行ってまいりました。
しかし、多様化していくニーズに応えられているのか。我々は市民に必要とされる団体であるのか。次代を見据えた新たな文化の創造が出来ているのか。と、疑問を感じることもあります。
先に述べたとおり、昭和56年3月に町域面積が16.98平方キロメートルとなり、2000年頃には第2次マンションブームが到来し、多くの移住者が新町エリアと呼ばれる地域へ引っ越してきました。そこで生まれた子どもたちも既に成人し、浦安から離れていった人も多くいます。その人たちは、果たして浦安を故郷と感じているのでしょうか。歴史の浅い埋立地で育ち大人になり、浦安に住み続けたい、または、浦安に戻りたいと思えているのか。そして、自分たちの子どもを浦安で育てたいと思えているのか。このような時代の移り変わりによる市民ニーズの変化にも深く追求していくことで、より良い事業を展開していけるはずです。
そこで我々は、17万の市民の思いを集め、過去・現在・未来の浦安の歩みを形にすることで、「ふるさとうらやす」として子どもから高齢者まで誰もが親しみを持ち、世代が変わり、今の子どもたちが大人になっても、浦安に愛郷心を持ち続けてくれる事業を展開します。
節目となる40周年を迎えるにあたり、今一度青年会議所の意義を再確認し、次代を見据えて、今後迫りくる課題を切り拓き「夢」をかたちにすることにより、移住者や子どもたちにも愛郷心が芽生えることでしょう。その為にも、39年間培ってきた「心」を集結し、将来も発展しつづける浦安のために我々が挑戦していきます。

【心豊かな青少年の育成】
わんぱく相撲浦安場所は今年で32回目を迎えます。相撲を通じて礼節や思いやり、努力をすることの大事さを学んでもらい、心豊かな青少年の育成を推進してまいりました。そのため、多くの市民から認知されており、青年会議所の主要事業として定着し、毎年多くの子ども達が開催を楽しみにしています。また、日本国内200地区の予選大会から勝ち上がったわんぱく力士が集まる全国大会は小学生対象で最大規模の相撲大会となっております。さらに、2019年からは女子全国相撲も開催することとなり、益々盛り上がりをみせ、社会教育の一環として高く評価されており、浦安青年会議所としても、子どもたちの人間性や社会性を育むとともに、青年会議所運動の発信の場として広く広報活動を行い、さらなる発展をしていかなければなりません。

【メンバー間の信頼の醸成】
委員会や、理事会において様々な議論をする青年会議所では、厳格なシステムやルールによって組織運営が成されています。「至誠にして動かざる者は未だ之れ有らざるなり」という儒教の教えがありますが、これは、誠の心をもって尽くせば、動かなかった人など今まで誰もいないという意味です。委員会メンバーの思いを理事会でぶつけて真剣に議論することにより、メンバーが一丸となって事業に向き合っていけるはずです。そのための組織運営は青年会議所においての根幹となっており、青年会議所が会議所である意義でもあります。
組織運営で最も大切なことは、信頼し合える関係性を構築することです。信頼性を高めるためにはルール「約束」を守らなければなりません。理事役員として、期日内に議案を上程し、理事会に出席し、委員会に持ち帰る。この理事としての役割を疎かにするだけで、理事会だけでなく委員会運営も立ち行かなくなってしまいます。逆に、各々の役割を全うし、「約束」を守ることにより、信頼関係が醸成され、強固な組織となっていきます。

【英姿颯爽な人財へ】
2014年に私は入会し、様々な委員会・役職を経験してきましたが、青年会議所の一番の魅力は、自己成長できる場であることだと感じています。組織運営を学べるだけでなく、様々な研修を受ける中で仕事や日々の生活に活かせることも数多くありました。SDGsにおいても、青年会議所だから推進するのではなく、自分の仕事を深く掘り下げ、世界を変えるための17の目標とどう結びつけていけるのかと、考えていくことが必要です。
このような様々な成長の機会を得ていくことにより、英姿颯爽な人財へ成長できると確信しております。
助け合い励まし合い、感謝をすることで私たちは日々青年会議所運動を展開することが出来ています。何よりも先ずは我々が心から楽しみ、遣り甲斐を感じていなければ、会員数の増員は不可能です。先ほど、「英姿颯爽」と書きましたが、字のごとく堂々とした立派な容姿で勇ましくキビキビとした様子を表す言葉です。我々が運動に全力で向き合う姿勢が英姿颯爽で、友情を大事にしていくことにより、この活動を周りに紹介したい、もっと仲間を増やしていきたいとメンバーが感じ、魅力を発信していくことで「選ばれる組織」となっていけるはずです。
また40周年を迎える年でもあり、今日まで歴史を紡いできてくださった先輩諸兄姉や、協力団体へ感謝の意を表し、我々が次代の開拓者となり飽くなき挑戦をしていく団体であることを強く発信していきます。その為には委員会の垣根を越えて信頼関係を構築し、一枚岩となって歓待をすることにより、輝かしい姿を発信することができ、今まで以上の活躍を期待していただけるはずです。

【おわりに】
創立40周年を迎えるにあたり、多くの試練や困難が待ち受けていることでしょう。しかし、我々は立ち止まってはいられません。努力をしても失敗をすることはあります。努力は必ず実るものではありません。しかし、「成功」は約束されていなくても、努力をしたことによる「成長」は約束されています。前よりも「成長」した自分を思い描いて運動を展開してまいります。

歌人吉井勇は「萩に来てふと思へらくいまの世を救はむと起つ松陰は誰」と歌いました。我々が発展と共に育ってきた浦安の10年後20年後の未来を考え、行動し、実践するのは誰か。そして青年会議所が今後も必要とされ、共に活動したい、受け継ぎたいと思われる団体でいるためにも、吉田松陰のように次代の先駆者となる人財が活躍する団体であるという強い意識と覚悟を持って、「至誠天に通ず」の言葉に恥じぬよう飽くなき挑戦をしてまいります。

[事業計画]
・浦安への愛郷心を育む40周年記念事業の開催
・市民の思いがいつまでも語り継がれる40周年記念事業の開催
・更なる飛躍を誓う創立40周年記念式典の開催
・第32回わんぱく相撲浦安場所の開催
・自分のミッションを見つけ出す研修の開催
・ビジョンと勇敢さを養う研修の開催
・現役を身近に思ってもらえるOB親睦会の開催
・会員数50名の必達
・友好団体との連携・協力
・SDGsの推進
・公益社団法人日本青年会議所への積極的な支援・協力
・公益社団法人日本青年会議所、関東地区協議会、千葉ブロック協議会の諸会議・諸大会・諸事業への積極的な参加